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一発書き
音楽には、特にジャズなんかのレコードには一発どりという録音方法があって、
つまり、音あわせや練習もなく、ぱっと思いつきで、ノリの演奏をして、そのまま
パッケージしちまおうという話なのですが、僕はこの一発どりが結構好きです。

世の中には、たった一回だからこそ達成される、勢いノリみたいなのがあって
それがスルスルとわけなく行くような時、二回、三回と繰り返され洗練された
演奏を凌駕してしまうような瞬間があると僕は思います。

僕がこういうところに書く文章も(長いのも、短いのも)一発どりと似ていて、
最初の一文字から最後の一文字までサッと勢いで書くことが多いです。

大事なのは、その文章の流れのテンポに乗り遅れないように乗ることだと思います。
思考のスピードに、指のすべりをあわせることが出来れば、そういう文章が
時々書けるし、そういう風にして書かれた文章には“読み手を考えながら書かれた
文章”にありがちな、重さが比較的少ないように思います。
僕はそういう即効演奏的な文章の方に好感を持つし、読んでいて楽しいです。

こういう風に話そうとか、こういう風に人に思われたいという考え方から生まれた
ものと、そういうサッと勢いでみたいなものは結構違いがあります。

流れるように、という流暢さの中に何か滲み出てくるものの方に関心があります。

沢山の人の記事を読むのだけれど、どうしても「自分というものをこう捉えて欲しい」と
いう思いが過剰だと思ってします。
でも、そういう風にして書かれた文章や、上手だと評価されるための写真には
僕自身は深い関心を抱くことが出来ません。

まぁ、僕が何をどう思おうと世界は勝手に進んでゆくわけですが、そんなことを
感じたので、一発書きをしてみました。
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by waterkey | 2007-06-24 00:53 | SNAP



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