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そして、僕はまた新しい風景を目にすることになる。
人生で目にするものは毎日、更新されてゆく。
絶え間なく、絶え間なく、移動を続けているのだと、ふいに思う。
心の中に蓄積されていく、細かな残像としての風景。
現在が過去になっていく場所に立ち、その光景を刻みつけようとする。

注意深くなること。
慎重に言葉を選んで、気持ちを伝えること。

目の前にいる相手に、手紙を出すような気持ちになり、僕は正確に本音を
語ることを試みる。言葉をナイフみたいに洗練させてゆく。
それが誰かを傷つける諸刃の剣だと言うことを理解した上で。

そういえば、僕は人に嫌われることを恐れなくなってきた。
僕は誰かに誤解されても構わないとも思う。
誤解から生ずる様々な現実的な障壁を、ある種の前提条件として受け入れることだって
可能になった。
知らないうちに僕はタフになりつつある。全然やわじゃなくなった。
それが良いことなのか、悪いことなのか僕には分からない。
僕は鉄の仮面をつけて、嫌なものを見てみぬ振りをすることも出来る。
殴りたくなるような相手と、笑って握手することだって出来るのかもしれない。
そして、僕はもう後戻りをしたいと思わないのだ。

時間が経てば、あるいはその手紙は上手く誰かに届くかもしれない。
そうした一つの仮説の中で僕は心を見定めようと模索しながら、一つの風景を刻んでゆく。

オーケー。いいだろう、僕は旅人なのだ。
旅人に過ぎない一人の男なのだ。
僕が見てきた風景について、現在と過去と未来が折り重なる場所について僕は本音を
語ることにする。
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by waterkey | 2006-07-12 23:34 | 旅行記



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