wata-chrome
" />
|
<< 物思い
|
ガソリン >>
自分ではじめて、お金を出して買った服はリーバイスの501だった。 あの頃、リーバイスというのは手が届きそうで届かない高価なジーンズだった。 エドウィンやリーやラングラーが6,7千円出せば新品が買えるのに比べて リーバイス501は9千円くらいした。 それで上野のアメ横で古着の501を7千円くらいで購入した。 リーバイス501は全てにおいて私の衣服の原点になった。 501に似合う靴を買い、501に似合うコートを買い、気に入ったものでも501に 合わなければ買うのを諦めた。 履きこんだ501を3ヶ月に一度洗うとベランダの日差しの強いところで乾かして、 褪せたブルーをもっと日焼けさせて自分の服にしていった。 501は膝が抜け、わけの分からない染みを増やし、所々が宿命的にほつれていったが それはいつでも私の着たい服でありつづけた。 あれから十年以上が経ち、いろんな服を着たけれど501のような服は他にはない。 それはそうと新しい帽子が欲しい。私はわりと帽子が好きなのだ。
by waterkey
| 2006-05-01 10:13
| SNAP
|
ファン申請 |
||